2014年7月19日土曜日

drawer|古田和子 FURUTA Kazuko



素材:シナベニア、岩絵の具、水干、膠、銀箔、ニス
サイズ:29.7×42.0cm
制作年月:2014年7月

drawerについて:
 今居る場所で、この時に必然性のあるものをつくりたい。それは、体感でしか生まれない事柄。
 私は、自然を題材に作品を描く。これは、多くの作家たちが取り組んできた題材である。今さら、と考える人もいるかもしれないが、今だから向き合う必要がある。先に起きた震災はもちろん、近所を散歩していたら天然記念物のカモシカにここ1ヶ月で3回も出会ってしまった。そういったことに直面したとき、描かなくては、という想いに駆られる。詰まる所、芸術は、そういった衝動から生まれるものだと思う。
 日本画は、定まった様式も思想も存在しない。というか、その時代に合わせて変容するものではないかと思う。だから私は、おそらく日本画家である。

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