会期|2010年4月10日(土)~6月13日(日)
会場|足柄市立美術館
執筆者|宮田 徹也

Fig.1 「THE LIBRARY ASHIKAGA」展示風景 画像提供:足利市美術館

Fig.2 「THE LIBRARY ASHIKAGA」展示風景 画像提供:足利市美術館

Fig.3 「THE LIBRARY ASHIKAGA」展示風景 画像提供:足利市美術館
出品者を羅列する。
荒木珠奈/飯田啓子/石上和弘/石川雷太/石渡雅子/稲垣立男/乾久子/今井紀彰/上野慶一/内海聖史/内倉ひとみ/勝又豊子/加藤寛子/金子清美/河田政樹/倉重光則/倉本麻弓/来島友幸/黒須信雄/くわたひろよ/小林のりお/清水晃/関野宏子/高石麻代/高久千奈/高島芳幸/高橋理加/多田由美子/田邉晴子/戸泉恵徳/栃木美保/豊嶋康子/中西晴世/原田さやか/菱刈俊作/ピコピコ/前本彰子/松永亨子/三田村光土里/ミツイタカシ/本原玲子/森妙子/山本あまよかしむ/山本耕一/ワタリドリ計画(麻生知子・武内明子)。
手にすることが売りの展覧会ではあるが、石上、石川、勝又、ミツイ、山本の作品はケースに収められている。同じ「作品」であっても、制作する者の立場が異なることが面白い。造型を追及する者がいれば、機能を重視する者もいる。見る「本」と読む「本」に大きく分別することができる。飯田はビスケットを塗りつぶし、アルファベットを連ねることで「本」にした。内倉の「本」は開くと会場の光を乱反射する。倉重は本にドリルで孔を開けただけだがそこにあるコンセプトと記憶が意味深い。高島の「本」は一枚一枚手にとって読むのではなく開いて中身と「対話」することによって意義が生まれる。ワタリドリ計画は葉書を「本」とし、見る者が旅を形成していくのだ。

Fig.4 「THE LIBRARY ASHIKAGA」展示風景 画像提供:足利市美術館

Fig.5 「THE LIBRARY ASHIKAGA」展示風景 画像提供:足利市美術館
「THE LIBRARY ASHIKAGA」公式サイト
足利市美術館公式サイト
0 件のコメント:
コメントを投稿